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2010.10.29 『イタズラなKiss』付録~スンジョの日記~その16
スンジョの日記16話分です。お待たせしました。


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眩しく輝く陽の光より、

もっと眩しくてしかたのない

愛ひとつ、

胸いっぱいに満ちる朝。

揃いの自転車で、朝を切りひらいて走る。



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ヘラがお揃いの自転車を見て羨ましいのか、しきりにからかう。
母さんに強要されるペアTシャツまで着てこようものなら、腹を抱えて転げまわるだろう。

本当に変わり者の母さんのせいで、困り果てることが一度二度では済まない。
少しずつ慣れてきているような気もするけれど。

“指輪してないのね”
“ああ、婚姻届出したらしようと思って”

ハニを刺激するため大きな声で、なぜ結婚指輪をしないでいるのか
ヘラに言ってやった。
ハニが看護科に転科すると言うと、驚いた顔だ。

“すごいわね!オ・ハニは完璧ペク・スンジョを中心に回る星なのね!”

“地球が太陽を中心に回るのは当然のことだろう?”

自信満々の俺の答えに、男くさいことを言うと、驚いていた。

当然だろ? ㅎㅎ

俺達は夫婦なんだから、一緒に行くのは当たり前だ。

この宇宙で、俺達は二人で一つなんだから。



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風呂から戻ると、ハニがなんのつもりか俺の財布を探っていた。
大体予想はついていたが、もう少しからかってやろうと、知らないふりをした。

“おい!もう旦那の財布に手をつけるのか?”

驚かせてやったら顔を赤くして、違うと手を横に振った。

可愛い奴。

知らないとでも思うか?

またお前、母さんと何を企んでる?

どうするか見てやろうと、財布を枕の下にさっと入れて横になった。



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案の定、寝たふりをしていたら枕の下に

もぞもぞと手を入れてきて、財布をとっていった。

朝になれば全部ばれるのに…

馬鹿オ・ハニ… ㅎㅎㅎ



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俺がもう婚姻届を出したと知って
二人がばつの悪い顔をして帰ってきた。

お前は俺の手のひらの上にいるのを知らないのか?
バカだな。

実は看護科に転科するまで、婚姻届を保留しようかとも思った。

目標ができると怪力を発揮するハニの特性上
もっと一生懸命に勉強できるきっかけになればと思ったが。

…思ったが、婚姻届を出さないと言ったら、
あまりにがっかりした顔で、肩を落としているから
可哀そうで、見ていられなかった。

最近だんだん、もっとハニが気にかかる。

以前には気がつかなかった表情が見える。

愛は、見えなかったものを見せて、
聞こえなかったものを聞かせてくれる。

お前をからかうのが楽しくて。
お前のおかげで、いつも笑っていたくなる。そんなふうに俺はお前を愛してるみたいだ。



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ポン・ジュングの奴。自分を好きだと告白したクリスの前で
まだハニが自分の心の中にいると宣言した。

二人の間に一体何があって
あんなにもしつこく心を残しているのか。

やけに落ち着かない感情が心の片隅をかき分けて、
うごめいて陣取った。

頭では違うと分かっていても
いつもハニにだけは、俺の理性なんてもの、何の意味もなさない。



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おせっかいだけは一丁前なオ・ハニ。
人のことに首をつっこんで、ジュングとクリスが上手くいかないかと
無駄に悩んでいる。

とにかく人を助けてやるのが大好きなんだな。

“そういえば良かったな。スキャンダルになって、おばさんのくせに”

うっ…なんでもないふりをしようとしたのに、心の中に留めておいた言葉が飛び出てしまった。

鈍感なオ・ハニが今日はどういうわけか、俺の気持ちに素早く勘づいた。

“嫉妬してるんでしょ!”

嫉妬する俺がよほど面白いのか気味がいいのか、その声が弾んでいた。

オ・ハニ、また良いネタを一つ掴んだな。

“嫉妬なんか!ふん、チッ…嫉妬って…”

このペク・スンジがョポン・ジュングみたいな奴に嫉妬?

しかし俺の声に確信はない。

ジュングもただ放っておけば自分の気持ちに気がつくはずだ、と言ったら、

“あんたもそうだったんでしょ?あんたも放っておいたら自分で気がついたんでしょ?”

俺のわき腹をつついて、やたらにくすぐった。

最近本当にハニに手をやく。
どんなにバカだバカだと言っても、結局はやられてしまう。

だんだん飼い慣らされている気分だ。

いつからお前はこんなにも俺の心の中に入ってきたんだ?

木の根のように、見えないところから
だんだん、ゆっくりと密かに忍び込んできて
日毎に少しずつ伸びて、
月が満ちるように、いつのまにか俺の心を満たしてしまった。


おいっオ・ハニ!男にはプライドってのがあるんだ!

だからって素直に認めるとでも思うか?

“勉強でもしろ”

意味のないあがきをしてみた。



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これまでなかなか熱心に勉強したみたいだ。
問題を出してやると、結構ちゃんと答える。

偉いぞ。

目標ができたと言って、合格したらクリスマスにデートして、と言う。

あんまり普通のことをそんなにも必死な顔で頼むから
なんだか心苦しい。

そうだな。俺達本当に、デートらしいデートの一度も出来ずに結婚したしな。

結婚も母さんが強引なせいで、あんなふうに慌ただしかったし
結婚した後も、勉強やら何やらお互い忙しくて何もできなかったな。


“分かった、いいよ”

お前を思うと、いつでも口に笑みが浮かぶ。


そうだな、ハニ。

習慣のように毎日を淡々と暮らすよりは
一日一日光を放ちながら、力強く一生懸命生きよう。

一日に少しずつ。
小さければ小さくても、できるだけのことをして。

大変だろうけど一生懸命努力しよう。

俺達二人、一緒に。



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心肺蘇生術を練習すると、ハニの唇が近づくと

“ド、クン!”

心臓が跳ねた。突然。

結婚してしばらく経っても、
あいつが近くにくると、いつも俺の心臓は素早く反応する。

稲妻のように、雷鳴のように。

やたらに高鳴る胸に気づかれるんじゃないかと、意地悪く言った。

“おい~!何してる?!”


いち、にい。

いち、にい。

胸の上を押されるたびに

だんだん熱くなる。

霰(あられ)のようにバラバラと
落ちる愛の粒。

勉強はそこまで。

ハニをそっと引き寄せて、腕のなかに抱いてしまう。

“ちょっと休んでからにしろ。来いよ”


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冗談という名目で、両親不在のあの夜に
お前の腕を引き寄せてこの胸に抱いた、あの瞬間から。

冗談のように、最初のキスをしてしまったあの日から

お前は俺の頭の中をかき乱し続けた。

同居していれば、見かけることになるお前の濡れた髪。
バスタオル一枚で覆われていたお前の、丸みをおびた肩。
何気なく俺のそばを通り過ぎたお前が発する香り。

寝つけない夜、いつも頭の中を大きな顔をして歩いて
つらかった。

今は、抱きたい時にいつでも
お前を抱きしめられるのが、幸せだ。

腕を引いてハニを抱けば、
ぴったりと俺の懐におさまる。

柔らかくてあたたかい。

もうずっと前から、お前は俺のものだと決まっていたかのように。


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なにか質問があると言って、ウンジョがドアを急に開けた。
驚いて二人ともガバッと起きあがった。

せっかくいい雰囲気だったのに。

ウンジョの奴、自分も思春期だと、気をつかえと。

あいつ。
後でちょっと教育しないとな。
新婚夫婦の部屋のドアを、あんなふうに急に開けたらダメだって。



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ついに今日、ハニが転科試験を受ける。
母さんは楽に行けばいいのに、しなくていい苦労をすると、心を痛めていらっしゃった。

けれどハニがどんなに熱心に努力したか知っているから、
心を痛めるよりは、努力した分の結果がともなうよう、祈ってやりたい。

ハニ!頑張れ!
苦しいことを拒んだりせず、
勇敢に歩いていくお前がありがたい。

愛という名前のもとに、俺と一緒に立つことを望む
お前の限りない疾走が愛しい。

行けない場所に行き
出来そうにないことも成し遂げてしまう。愛という名のもとに。



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転科試験に落ちて
人の命を扱う看護師という仕事を
あまりに簡単に考えていたと自分を恥じ、苦しむハニが可哀そうで胸が痛んだ。

努力した分の結果が出ず、残念だけれど、仕方のないことだ。
他の科に行く準備をすると言うが、俺の胸の中から何かが
抜け落ちてしまったかのように虚しい。

俺もずい分期待してたみたいだ。
ハニと一緒に白衣を着て、
人々を助ける、その瞬間を。


あんなに落ち込んでるハニをどうやって慰めてやろうか。

“オ・ハニとデートしたくておかしくなりそうだ。でも約束は約束だから破るわけにもいかないし、
ただ食事を一緒にするくらいはいいんじゃないか?”

プレゼントだ。

“本当に?”

急に声が明るくなって、顔まで輝かせる。

単純な奴。ㅎㅎㅎ



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来ないお前を待ちながら、どれだけ不安だったか…

通り過ぎるすべての声に耳がとがって
通り過ぎるすべての足音に心臓が反応した。

だんだん夜が深くなればなるほどに、不安も一緒に深くなり、

胸の中に塩でも撒いたかのように

やけるように疼いた。


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扉の前に立つお前を見たときに知った。

俺はもう
お前なしでは生きていけないということ。


俺が帰ってしまったかと、
血の気の引いた顔で入ってきたお前を、腕のなかに抱いて俺は確認した。

お前は俺の最初で、最後だということを。


“帰っちゃったかと思った!”

遅くまで待っていた俺が意外だったのか?

俺の腕の中で今にも泣き出しそうなお前。

バカだな。
どんなに遅くなっても来るのは分かってた。

這ってでも俺に会いに来るのは分かってたんだ。

そんなお前を放って、俺がどうして行ってしまえるんだ。

お前の心には俺だけなのに。
お前の時間は、俺で動いているのに。

どうしてそんなお前を置いて行ける。

バカだな。信じろよ。



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“私、受験しなおす!
看護大、単純にあんたのために行こうとしてたけど、なんかもっとすごいことみたい”

交通事故患者を助けようと頑張ったことで、新しい覚悟をしたみたいだ。

看護師はやめると元気がなかったが、今日のことで新しい力が湧いたようだ。


よかった。

そうだな、協力するよ。頑張ってみろ。
そうだ、そうやってまた起きあがってこそ、オ・ハニらしい。

よかった。
ペク・スンジョのためではなく、
オ・ハニお前のための、お前が本当にしたいことを見つけて。

そんなお前が俺にとっては、空が落としてくれた贈り物だ。
お前が俺の隣にいる限り、
一年中がずっと、クリスマスのように幸せで嬉しい日だ。

いつでも活気にあふれ、
周りの人を思いやり、
一生懸命の意味を気づかせてくれたオ・ハニ。

そしてその果実が甘いということも教えてくれた、俺の福音 オ・ハニ。

きらきら光るイルミネーションも、響き渡るキャロルもないけれど、
イエス様の誕生日に、逆に俺たちがもらった大切なプレゼント。

‘生命’というプレゼントに感謝する。

メリークリスマス。

交わす挨拶から、温かい愛が伝わってくる。

メリークリスマス。

俺の人生の贈り物。お前を愛してる。


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俺がお前に口づけて、
お前が俺に口づける
この幸せな瞬間を、とても言葉では言い尽くせない。

もっと抱きしめて
もっといつもキスをして
もっとたくさん触れて
もっとよく、お前の話を聞いてやろう。そう誓う。

毎日、朝が来たら何よりも一番先に
お前に告白しよう。

どれほどお前を愛しているか。

毎日、オレンジ色の光で溢れる夕暮れが来たら、
お前に告白しよう。

一日中、どんなにお前に会いたかったか。


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何も言わなくても
唇をあわせれば
千の、万の言葉が伝わる。

愛してる。空より、大地より。

幼稚な言葉たち。


愛してる、永遠に。

言葉にするのもはばかられるような、約束たち。







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