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2010.10.20 『イタズラなKiss』付録~スンジョの日記~その14
お待たせいたしました。今回もなかなかに手強かった^^;
スンジョの気持ちだけでなく、途中ハニ父の気持ちなんかも入り、分かりにくいかと思いますが…ほぼそのまま書いたつもりです。ではどうぞ。
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俺以外の男、好きだなんて言うな!

胸の中に深く固く埋めておいた言葉を、やっと取り出した。
他の男を好きだと言うお前を見るのが、あまりに苦痛で
俺だけ、ただ俺だけを見てくれることを強く願い、それだけを考えながら
この雨の中を歩いて、ここまで来た。

うなずくお前を抱きしめた。

もう彷徨うはおしまいだと、
自分の心を無視するのも、おしまいだと、
お前をどうしていいか分からない、それもおしまいだと。

雨粒がみんな、星影になって降る。
一億個の星影のように…


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“お兄ちゃん!オ・ハニが出てくって!”

もうどこにも行かなくて大丈夫です。
僕がこうして、ハニの手をとっていますから。
絶対に離したりしませんから。

“お話があります。オ・ハニと結婚したいんです。お許しいただければ。お父さんに”

お父さんという言葉におじさんは、目を丸く大きくした。
驚かれたでしょう。あんなにも冷たかった奴が、突然結婚すると言うなんて。
驚いた声が返ってきた。

“本気で言ってるのかい?”

“はい”

はい、本気です。
今つないでいる手のように、目の前にご覧になるように、僕は本気です。
お許しいただけませんか。


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“知ってるだろうがうちのハニは何も出来ない”

“知っています”

学校に入学した日。他の子たちのように可愛く髪も結んでやりたかったのに
男の不器用な手が思うようにはならずに、バランスの悪くなった髪型も、すごく可愛いと笑った子なんだ。
スンジョ、君が私の代わりにたくさん可愛がってやってくれな。


―頭もあんまり良くない。料理もできないし。

遠足の日に海苔巻きを作ってやったら、お母さんの腕前が良いと友達に褒められて、
うちにはお母さんがいないと言えずに、家に帰って落ち込んでいたハニを…
スンジョ、君がその分まで愛してくれるか?


―おっちょこちょいだし、失敗だらけで

初潮の時のことだ。父親である私には言えず、1人で浴室で下着を洗ってたんだ。
生理用品を買わないといけないからとスーパーに行ったが、気恥ずかしくて私はおろおろばかりしてた。
スンジョ。私はそんなふうに、ハニにしてやれなかったことが多いんだよ。
君がそんな空白を全部埋めてくれたらいいと思う。


申し訳ないな、こんなハニを愛してくれて…
ありがとう。うちのハニの足りない部分を受け入れてくれて…


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お父さんの涙が心に響いた。
1人寂しく母親のいない分を埋めようとなさり、
すべては埋められずに胸を痛めた
1人になったお父さんの心が…


“でも明るくてまっすぐで、正しいと思う道はひたすら進む、
可愛いところのある子なんだ。私はまぁ、うちのハニがもともと君を好きなんだから”


ありがとうございます。
お許しくださって。
ハニが持つものは小さいものかもしれませんが、僕にはぴったりなんです。
僕が持てないものを持っているハニが、僕には満点なんです。

はい。
努力します。
お父さんほどにできないかもしれませんが、たくさん愛します。
ハ二、そして僕のお父さん。

あなたのハニを、僕にくださってありがとうございます。


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“ちょっと~!ハニ!良かった!良かったわ!!
ペク・スンジョ、あんたどうしてそんなに格好いいの?”

母さん、あなたは正しかった。
僕の口から出る言葉は事実ではありませんでした。
好きなのに押しやろうとしている、という言葉は真実でした。

でも、それは全部母さんのせいなんです。
人に心を開くことを難しくさせたこと
自分の心を守るために、他人を警戒するようになったこと。

あなたが僕の人生を振りまわしすぎたから。

でも、今日全部許します。
あなたのおかげでハニに出会い、
ハニを好きだという心の真実に気がつき
あなたのおかげで
ハニを引き留めたい自分の本心を知りましたから。


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俺の袖を控えめに掴んだ。

“どうした?”

ずっと笑っている。
お前が笑う姿に
俺の胸は、明かりが灯ったように明るくなる。
いつまでもそうして笑っていてくれるか?
俺の隣で…

春の日のように暖かい、俺の愛する人。


“なら一緒に寝るか?”

確認させてやろうか?
本気だってこと。
壊れない夢だと。
こぼれた俺の愛はもう、お前一色だと。


“想像もしなかった。あんたが私を好きになるなんて”
“俺もだ”

お前もバカでそれを知らずに…
俺もバカでそれを知らずに…

今日の夜の、お前のひと言。
笑顔ひと欠片。
深く心に刻もう。

俺の心が初めて正直になった日。
初めて愛に向きあった日。


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そうだな。お前の不安な気持ちは理解できるよ。

あまりに突然だっただろうから。
つい昨日までは突っかかって、冷たかった俺が
急に好きだというなんて。

だけど、バカだな。
お前が少しだけ立ち止まって俺を見たのなら、
ただ、自分の方が負けているという劣等感を捨てて、まっすぐな目で見たのなら
すぐに分かったはずなのに。

お前の言うことはなんでもしてやって
いつもお前のいなくなった場所を訪ねる俺を、発見することができたのに。

バカだな。

俺もバカみたいに笑顔が止まらない。

愛がありがたくて。
待っていてくれたお前がありがたくて。
お前を手放さなかった自分がありがたくて。



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ありがとう。ユン・ヘラ。

お前には謝らないでおくよ。
心の一片は本心だったから。
お前が格好いい女で、俺とよく似ていたから…

自分とよく似たお前が、やはり楽だったんだと思う。
でも俺の隙間は埋まらなかったんだ。

お前とはお似合いなんだ、と自分の心に言い聞かせても
お前のことを考えると、俺は鏡を見るように寂しくなった。

こちらを見て笑っていても、同じ話をして、同じ場所にいても
決して出会うことのない、俺の左手とお前の右手のように…

手を当ててみて、ガラスの冷たさしか感じることのできない鏡のように…



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悪いな。ポン・ジュング。
お前の愛は長い時間をかけ、お前なりに本気だったことを知っているから
余計にそう思う。

でも、俺にはハニが必要なんだ。
こいつだけが生きている実感をくれて
俺を怒らせて、笑わせて、
時にはあわてさせ、時にはうろたえさせる。

そんなふうに少しずつ、俺の中に隠れていた
普通の人は感じるのに、俺の中では死んでいた感情を
取り出してくれたハニだから。

お前の大事なハニを奪って、ごめんな。

お前の分まで大事にする。
俺の愛が、お前の愛に恥じないように。



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“どうしよう~単位足りないって
私やっぱり勉強に素質ないみたい。私学校やめちゃおうかな”

完璧に落ち込んだ顔で勉強をやめたいと、ぶつぶつ言うオ・ハニに少しがっかりした。

“周りが皆、良い成績をとろうと必死で勉強してた時、お前はなにしてた?
これからのことを考えてみたか?
そんなふうにぼんやり学校に通ってるから
単位の計算も間違えるし、成績も駄目なんじゃないのか?”

なんにでも一生懸命なこいつが、今日に限ってどうした?
可哀そうだったが、口から出る言葉はまたきつくなった。

“だから?成績が上がらないから学校をやめるって?
お前からその根性をとったら何が残る?
そんなオ・ハニにはなんの魅力もない”

ただ一生懸命やればいいんだと、もう少し頑張れと言いたかったのに、

“他の男のとこに行っちゃうかもしれないんだからね!”と大声で言う。

他の男?他の男を好きになるなと言ったのを、もう忘れたのか?
カッと熱い感情が突き上げた。

“お前にそんな勇気があるのか?ポン・ジュング?ギョンス先輩?”

他に行けるのなら、俺達がここまで来たか?
どんなに努力しても、他は到底目に入らないから
ここまで来たのに
あんなに遠くから、回り道を繰り返してここまで来たのに。

そんなことを簡単に言うなんて。

“勝手にしろ!”

氷のように冷たく、心とは別の言葉を吐き出して、部屋を出てしまった。



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結局、昨夜ハニは家に帰ってこなかった。

誰かを愛するということは、自分を半分あきらめることだというが
俺は相変わらず自分を守りたくて、お前に冷たく、大声を出した。


俺はどうしてこんなに、言葉で表現するのが下手なんだ?
頭の中で考えてることが、どうして一歩遅れて出てくるのか。

後悔と一緒に心配が心をかき乱す。

大丈夫だ。あの大層な友情を誇る友達の誰かのところに行っただろう。
努めて心を落ち着かせる。

鳴りもせず、
かけもしない電話を、触ってはやめ、触ってはやめ。

冷たい風の吹く道で、
お前が1人でいるんじゃないかと。
心が痛んで、目はしきりに窓の方へと行く。



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“あんたがハニを捜さないから、私だけでも行くのよ”

“けれど、どうせこうなったからには、1人で解決させるよう、放っておいてください。
それがハニのためにも良いかもしれません”

“でも、あんた知ってる?人の心っていうのは試験問題みたいに答えが一つだけあるわけじゃないのよ。
私も何が正解か分からないわ。”


そうですね、母さん。
僕も正解がどれか、よく分かりません。
ハニも分からないから、こうして彷徨っているんでしょう。

でも僕は、僕ら自身で見つけたいんです。
自分自身で見つけるのには力が必要ですから。

難しいからとあきらめないで、苦しいからと逃げ出さないで。
それはハニの方が得意なことなのに…
ハニの長所なのに…
最近ハニが僕に頼ってばかりのようで心配なんです。

僕はハニを連れて歩くのではなく、
お互いの肩を並べて、一緒に歩いていきたいんです。

もう少しだけ待っていれば、ハニは見つけるはずです。
その答えを…



俺が少し優れていて、お前が少し劣る存在。そういう概念ではなく、
ただ俺達、お互いの足りない部分を埋めながら、
お互いを励まして、そんなふうにしていけたらいい。

だから、ハニ。どうか。
お前の心がもう少し強かったらいいと思うんだ。
もっと自分を愛して
もっと、自分自身のためのお前でいてくれたら。






=============================================
ここからは、ハニの家出事件を再構成します。もっとペク・スンジョの顔を出せ~という方たちのために。
=============================================
※家出別バージョンの台本みたいなものだと思って読んだらいいと思います。by マカ。




真っ暗な公園。水銀灯の明かりの下、ハニが寂しそうに座っている。

“ペク・スンジョの馬鹿。私はただちょっと慰めてほしかっただけなのに…
ハニ、大丈夫だ。もう一度やればいいだろ。
そんな言葉一つでよかったのに…”

スンジョがハニのコートを持って出てきて、ハニの後ろ姿を痛々しく眺める。

ハニが寒そうに肩をさすって体を震わせたら、コートをかけてやるのに、
ハニはただ立ち上がって、歩いて行く。
無言でついて行くスンジョ。

酔っ払いがふらついてハニに近づいたら、スンジョはすぐに駆けつけて保護しようとするけれど、
ハニは驚いた顔で、けれど周囲を注意深く見て、電柱の後ろにサッと避けた。

スンジョ:(ナレーション)そうだ、ハニ。そうすればいい。怖がらずに一生懸命道を探せばいい。お前ならできる。

ハニは電柱の後ろから出ると何を考えるのか、頭を傾げながらゆっくり歩いた。

黙ってハニの後をついていくスンジョ。

星明りが静かに見おろしていた。



家に帰って来たハニは、一晩中悩むようにあっちをゴソゴソ、こっちをゴソゴソしていたが、
朝早く、誰も知らないうちに起きて、家を出て行く。


スンジョは起きてすぐにハニの部屋のドアを開けてみた。いない。
驚いたように下に降り、ハニを捜す。

スンジョ:母さん、ハニは?
母:え?ハニ、下りてきてないけど?まだ起きてないんじゃない?
スンジョ:部屋にいませんけど。
母:そう?どこに行ったのかしら。こんな朝早く。昨夜あんたが、あんなに頭ごなしに叱りつけるから、傷ついて家出したんじゃないの?
スンジョ:誰が頭ごなし叱りつけたっていうんですか。


その頃、ハニは別の図書館で、ビジョンとか、将来計画とかいう本を机に高く積み上げて、読んでいた。


学校でハニを捜し、心配そうな目できょろきょろするスンジョ。
見当たらない。
電話にも出ないハニ。

夕方、帰るなり部屋のドアを開けてみるスンジョ。
ハニはまだ帰っていない。
夜遅くなってもハニが戻らず、門のすぐそばで、落ち着かないスンジョ。

朝になればすぐにハニの部屋のドアを開けてみるスンジョ。
やはり、いない。

ハニは就業(?)センターで前年の就職に関するセミナーを聞いている。


ついにハニの友人を訪ねて行くスンジョ。

スンジョ:ハニが最近何してるか知ってるか?

ジュリ:ん?最近私達には全然連絡ないけど?同じ家に住んでるあんたが知らなきゃ誰が知ってるのよ。

ミナ:最近上手くいってるみたいだったのに、どうしたの?喧嘩?

ジュリ:お~ペク・スンジョ。いつもハニがあんたを捜しまわってたのに、これからはあんたがハニを捜しまわるんだ。


スンジョは顔を赤くし、背を向け行ってしまう。

オ・ハニ!一体どこにいるんだ。



翌日の朝。
相変わらずハニが見当たらず、食事をせずにスプーンを置いてしまい、立ち上がるスンジョ。

母:どうして。ご飯食べないの?
スンジョ:食欲ありません。

母:ふふふ~!スンジョ、あの子、ハニがいないからご飯も美味しくないのよ。
ウンジョ:毎晩2人でベランダでひそひそ話してたのに、ハニ姉さんがいないから最近死にそうな顔してるんだ、お兄ちゃん。

母:そうなの?ハニ~すごくうまくいってるわ。

お母さんはとても痛快に思う。


ハニはコンピューターで適性検査をしている。
検査結果に、う~んと頭をひねるハニ。

その時、メールが来る。

‘腹減った。飯食おう’

ハニ:チッ、何日か会わなかったのに‘会いたい’って一度言ったらなんか損するわけ?

またメール着信。

‘ここのとこ一体何してるんだ’

ハニ:これ、会いたいって言ってるのよね?…まったく無愛想なやつ。

それでもハニは顔に大きく笑みを浮かべて、学校の食堂に走っていった。


2人は並んでベンチに座り。コーヒーを飲む。

ハニ:今まで何してたか訊かないの?
スン:(ぶっきらぼうに)さっきメールで訊いたろ。
ハニ(スンジョにぐっと顔をつきつけて)あれは会いたいってことじゃなかったの?私はそう受け取ったんだけど?
スン(ハニの額に短いキスをして)そうじゃない。バカだな。腹を空かせてるんじゃないかって、そういう意味だ。


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スンジョ:で、これからどうしたい?

ハニ:私何日かの間あんたと離れてみて、自分がどれだけ子供っぽくて、あんたに迷惑かけてたか、それにすごく自分が楽な方にばっかり考えてたことに気がついた。


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スンジョ:それで、たくさん考えて決めたのか?

ハニ:私がやりたいことは何か考えた。考えて考えて、本も読んで就業センターにも行ってみて、適性検査もたた。
でもいくら考えても私がやりたいことは、あんたを手伝うことなの。私看護師になる。

スンジョ:たくさん考えて、たくさん努力もしたんだな。頑張ってみろよ、看護師。


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スンジョ:そろそろ顔を見て暮らそう。何日ぶりだ?

ハニ:それ会いたかったってことでしょ?実はね…私もあんたに会いたくて死にそうだった。

スンジョ:分かってるよ。全部分かってる。こんなふうにカッコ良く戻って来るって分かってた。オ・ハニ。



2人は手をつないでキャンパスを歩いていく。

だんだん遠ざかり、声だけが。


ハニ:でも不思議なのは、適性検査の結果も看護師が適してるって出たんだよ!私にぴったりな仕事みたい。
運命なんだね!あんたと私。

スンジョ:そうか?超おっちょこちょい、失敗だらけって書いても?

ハニ:ううん。そんなの書かなかった。

スンジョ:なら多分結果が間違って出たのかもな。

ハニ:ちょっと~!(叩こうとする)

スンジョ、明るく笑いながら逃げる。
だんだん遠くなる2人、そして2人の声。



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最後にこの2人にぴったりの詩を1篇。
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私があなたを愛するのは ソ・ジョンユン



私があなたを愛するのは
あなたの輝く瞳だけではありません。

私があなたを愛するのは
あなたの温かい胸だけではありません。

枝と葉、根まで集まって
生きている‘木’という言葉になります。
あなたの後ろに立っている憂鬱な影、
孤独な苦痛までがすべて見えるので
私はあなたを愛さずにはいられないのです。

あなたは私に、その全てで触れました
私はあなたの美しさばかりを愛するのではありません。

あなたが完璧に恵まれてばかりいたのなら
私はあなたを良い友達としかしませんでした。


しかしあなたは、
私が与えてあげらる部分を残していて
私があなたの、何かになってあげられるから
私はあなたを愛するのです。

















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だんだん「スンジョの日記」ではなくなってきてますね、作家さんてば(笑)
でもやっぱり訳してて楽しかったです。
こんな下まで読んでくれてありがとうございます:)
感謝。


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