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2010.10.17 『イタズラなKiss』付録~スンジョの日記~その13
今回も本編を先に見るか、レビューを先に読んでいただくのをお勧めします。
なんとかスンジョっぽく。なんとか、私の感じたトキメキがそのまま皆さんに伝わるように、頑張ってみました。
良かったら感想お聞かせくださいね~:D
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それでも一度始めてみよう、というヘラの言葉。

始める?始めるって…
俺には始められる心がない。まだ残っているだろうか。

心の端は別の場所に置いてきたのに…

俺に必要なのは、
とても小さな、ひとつの欠片なのに
多くを必要としているわけじゃないのに…

でも俺は最後まで、しらを切ろうとする。

今月の社員たちの給料。
ゲーム開発費。

生きることの手強さに怯えて、
俺は卑怯にも目を閉じた。


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自分の部屋に戻らずに
どうしてそこで泣くんだ。
お前の泣き声が俺の部屋にまで溢れて
えぐられるように、俺の胸は痛む。

俺が失わなければならないものだけで、充分に苦しいのに。
死にそうに苦しいのに
どうして、お前はそこで、そんなふうに悲しそうに泣くんだ。


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俺はどうしたらいい?
お前のように泣くことも、怒ることもできないのに…

すべては自分が選んだことだから。

バカみたいな自分が憎くて、全身が熱を帯びて
心のあちこちを棘が刺す。

俺はどうしたら…


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忙しくても食事は抜かないで。頑張って~!カノジョの真似だというヘラのメールに、
俺はむしろお前を思い出した。
いつも、カノジョだと紹介してほしがっていたお前を…

少しお前を認めてやれると思ったとたん、
こんなことになって、ごめん。

心は送れないけれど、メールを一通送ってみる。

無断欠勤だな。
-どこか具合が悪いのか?

今月の給料から差し引くぞ。
-食事はきちんとしろ。そして、お前が傷つかなければいい…


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“オ・ハニは?”

もう朝になれば、知らずのうちにお前をさがす。

デートに行くって言ってたけど?
デート?
俺が見合いして何日も経ってない。その間にお前もデートか?
今度はまた誰だ。変わった趣味の奴は!

どうして、考えが及ばなかったのだろう。
ハニが他の男のもとに行ってしまうこともある、という事実。
あの明るい微笑みが
あふれるほどに優しい心が
他の男のものになることもある、ということを、なぜ。


胸にぽっかり、大きな穴が一つあいて
冷たい風が激しく吹きこんだ。

出勤の準備も手伝わず
いってらっしゃい、という挨拶もしないで
財布は持った?鍵は?と、口やかましく言いもしないで…

俺をこんなにも飼い馴らして

お前は、俺を見捨てて



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“お前ら、お似合いだ”

心にもないことを言うのは、慣れている。
そうだ、慣れたことだ。
いつもオ・ハニにそうしてきただろ?

今日もそうすればいい。

お前に知られてはいけない、この心。
自分にも見えてはいけない、この心。

ポン・ジュングと一緒にいるお前を見る、俺の心なんて、たいしたことじゃない。
お前がずっと掴んでいる、あいつの腕をへし折ってやりたいほどに、腹が立つ俺の気持ちごとき、
偽るのは簡単なことだ。


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今すぐこのドアを開けて飛び出して「やめろ」と、
ポン・ジュングといて楽しかったなんて、
嬉しかったなんて言うなと叫び出したい、俺の心ごとき。

俺はきつく握ったノブが開かないよう願う。

しっかり閉まっていてくれ。
しっかり閉まっていろ、俺の心。

バカになって知らないふりで生きよう。
お前と俺が一緒だった時間をすべて束ねて
記憶の中でさえ解かれないよう
ただ何も知らないバカになって生きよう。


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ヘラと一緒にいても、俺の目の前にはお前がちらつく。
可笑しなことをするお前の姿も、拗ねて不機嫌な姿も
今すぐに送り出さなくてはならない、小包のようなものだけれど…

俺たちが、いつ一緒に食事をして、
俺たちが、いつ一緒に勉強をして、頭をくっつけて寝入ったのか、
俺たちが、いつ心が震える夜を共に送ったか、
俺達がいつ、甘いキスをかわしたか、

すべてを忘れたまま、道を歩いていて肩がぶつかっても、気がつかない人のように
ただそうして、忘れたまま生きよう。

今日のようにふと思い出すのなら、思い出すままに…



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ヘラは俺に似合う人だ。
美人で、スタイルもいいし、テニスも上手いし、
賢くて、話も通じて、本も沢山読む。
好きになるはずだ。

ウンジョ、そうなんだ。
俺はだんだんヘラを好きになるはずだ。
バカのように、すぐに忘れられるはずだ。

自分の心をぎゅっと抑えて
人生という、資金援助という、生活という重い蓋を
ぎゅうぎゅうと押し付け、かぶせる。


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お前を送り出したら、俺はこの道をしばらく歩こう。
俺が送り出したお前を…
戻らない道へやったお前を…

四方を見回して、風の音にも耳を傾けよう。
もしかしたらお前が戻って来るかと、遠くの道を見回して。

少しだけ待てばいい。

忘れられる。

ヘラを好きになれたのなら…

すぐにでも…



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“今日ジュングにプロポーズの返事するんだって!”

ジュリとミナが後ろからついてきて、俺の耳に入れようとする言葉が信じられない。

オ・ハニが結婚する?
ポン・ジュングあいつと見つめあって笑い、キスして、子供を産む。
そんなこと。

胸が張り裂けるような憤りが突き上げて、耳鳴りがする。

絶望のように入り込む喪失感を、
裏切られた。突然のその感情を、到底抑えられない。

どうして裏切られたと思うんだ?
俺はあいつに、なにもしてやれないのに
向き合い笑うことも、一緒に未来を話すこともできないのに…

死ぬほどお前を愛したわけでもないのに、
お前じゃなければ駄目だという、切実さもないくせに、

あいつが自分のそばにいてくれることを願うなんて
この果てのない、利己的な心をどうしたらいい。

お前は背中のこぶのように、自分の手では切り取ることも
抜きだすこともできない。

そこに、永遠にそこに、俺の心の見えない場所に
ただ放っておくしか。

深い水の中に長いこと浸かっていたように、息ができない。
もがく。
目をぎゅっと閉じて手足をばたつかせて、もがいた。

やはり俺の空気は、オ・ハニだったということに気がついた。
ただお前だけが俺に息をさせるということ。

だからって、何をどうするんだ。
ペク・スンジョ…お前は何をどうしようと?
後にも先にも行けない、お前の心を…


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俺はどうしてここにこうしてるんだろうか。
何を言うために?

ハニを待って、何をどうするつもりで。

何かを確認するつもりか?

ポン・ジュングのプロポーズを承諾したという、晴天の霹靂のような言葉を
その耳で直接聞きたいのか?ペク・スンジョ。

雨の中を歩いて、お前を待った。

送り出さなくてはいけないお前を待った。

引きとめたくて、お前を待った。

行くなと言いたくて、お前を待った。


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“好きなのか、ポン・ジュングを”

“もちろん好きよ!4年も私だけを好きでいてくれたんだから”

ハニの口から出た刃のような言葉に、俺は血を流した。
そんなふうに血を見てやっと、俺は自分の心を知った。

“お前は誰かが好きと言ったら、自分も好きになるのか?”

“お前は俺が好きなんだ!俺以外誰も好きになれない!違うか?”

叫んだ。

ハニに向かう気持ちはまだ軽いから、すぐに忘れられると
自信があった傲慢な俺の心が

ハニなしではもう生きられないと、確認した。

こいつを手放したら、死ぬまで後悔すると
もう一度、確認した。


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“私は、あんただけが好き。でもだから何?
あんたは私なんて眼中にもないのに…”

そうだ、その一言で充分だ。
俺を好きだというその一言で…

雨の中を湿った風のように、吹き荒ぶ俺の愛がお前に向かった。

お前は俺のものだと、どんなに叫んでも足りないくらいに。

お前へと向かう。

俺の唇がお前を探し求める。

初めてのキス以来、一時も忘れられなかった唇。

いつも俺を呼んだお前の唇を…

忘れようと背を向けた瞬間からむしろ、俺はお前を忘れたことはなかった。


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この雨のように、お前は俺をぬらして

暴風雨のような恋しさに襲われて、追い立てられて、お前へと導かれて、
ここまで来た。

もう二度とお前を離さない。

あの地獄のような暗闇の中に、二度と戻らない。


こうなることは分かっていた。

いつだったか一生懸命勉強をするお前が少し健気に見えた、あの日。

プンプンイのダンスを踊るお前が、あんまり可愛くて、胸が震えたあの日。

俺を忘れると叫んだお前が、憎くてしかたなかったあの日。

森の小道で眠っていたお前が、愛しくてしかたなかったあの日に。






















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身勝手で言ってることのちぐはぐ感が素敵です。
私も自分で二次書く時に良く使うんですけど、文章構文の繰り返しは切羽詰まった心情が良く出て素敵です。
ただ同じ単語を二度繰り返しても、二度目が違う感じを受けますよね。
あ~二次書きたくなってきた!

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