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2011.08.14 恋しくて(フォトエッセイ第2話)
君は僕に恋をしたフォトエッセイ(私の中ではシン日記)の第2話です。
すいませんが、今回からキャプ画なしで。結構めんどうなので…文字のみで。
リンクはっとくのでそちら眺めつつ、訳ご覧になっていただけたら、と思います。


公式サイトのフォトエッセイ頁



第2話:恋しくて



“面白いか?”

“わざとやってるわけじゃ…”

慌てて、バカみたい奴。

だからってなんの意味もない。

どのみち、始まってしまったことだから。


投げてやった、金の入った封筒をただ受け取ればよかったんだ。

変に意地を張って、ここまで事を大きくして。


面白いか?面白いのか?

あらゆる場所で広告してまわって

同じ学校の学生同士で、プライドの闘いを起こさせるなんて

本当に面倒な奴だ。


いっぺんやってやろうじゃないか。

古臭い何千年も前の音楽が、若い俺たちから

どれだけ呼応を得られるかな?


俺の音楽を冒涜した対価はきっちり支払わせてやるから

期待してろ。

初めから俺を甘く見ていたのが悪いんだ。

このチビ。







もう来ないでくれと言うあなたの言葉が短刀のように刺さって痛いです。

それでも癖のようにここに来てしまいました。

相変わらずあなたは一人で泣いているのですね。


見ないふりをします。

あなたがそうしろと言ったから。


暗い練習室で座り込んでいるあなたが

目にありありと浮かんで 胸に積もります。

それでも知らないふりをします。

あなたがそうしろと言ったから。


心を抑えるので

息がきれます。

息がきれるほどの心配を

目の前にちらつくあなたの涙のせいで


しきりに息がきれます。







見ただろ?

俺の音楽がどれだけカッコいいか。

ちっとも胸に響いてこないと言ったことを

恥ずかしいと思わせてやる。

若さを演奏するということがどういうことか見せてやるからよく聞け。

俺の音楽に魂がないというお前の言葉が間違いだと分からせてやる。


自分の中から音が響きだす。

俺の手の中の鉄の塊をから飛び出るリズム達が

敏捷で力強い音を作る。

胸を響かせる。

心臓が激しく跳ねて、打って、壊れる。

汗になり、

時間になり

俺の今日を見せてやる。







カヤグム、テグム、チャング、ヘグム。

彼女たちが一緒に合わせて作り出す音は、普段考えていたような、古臭いと思っていた、ただの昔の音楽ではなかった。

彼女たちの手から作られる音は

物語になる、追憶になり

数千年を経て伝わった俺たちの祖先の魂が

俺たちに話かけていた。



広く深いゆったりとした音が

夢になり鳥になり、俺たちを包んだ。

山のように高くつき上がり、降下して

くねくねと川の水となり流れる。

一羽の鳥のように自然を飛び回り、染まる。

青々とした木になったかと思えば

広い海になり

青い青春になって、学校の建物あちらこちらに落ちた。







ぷつん!

カヤグムの弦が切れた。

激情をかけ上がっていた音が、音の力を支えられず切れてしまったようだ。

急に彼女の視線が固まった。


慌てる彼女の顔が音の代わりに揺れた。

自分の役割を果たせず途切れた音達が、泣き声になり消えた。







“今日は私が負けた。約束どおり、好きにこき使って”

こぶしをギュッと握り、唇を噛みしめて悔しそうに言う彼女。

悔しいだろうな。あんなにいい演奏をしても、賭けには負けたんだから。


“よかったよ、演奏。弦さえ切れなかったらどうなったか分からない”

そうだ。本当にいい演奏だった。

古臭い昔の音楽だと馬鹿にしていたことを後悔するくらいに

新鮮な衝撃だった。

昔の響きに集中するお前の真剣な姿も、よかったよ。

ついでに謝った。

“悪かった。演奏する約束守れなかったこと。教授の話は聞いたよ”


お前が見送った人、

救おうと、あんなにもがいても結局救えなかった人に

お前をどれだけ心を痛めたか、俺は知らないけれど

それでもあの日一人でカヤグムを演奏しながら震えていた肩が記憶に残って

気にかかった。


“反対方向に行こうと思って”

冗談ぽく言った言葉。

仲直りしようって意味だったけど

分かったか?







母さんがアルバムの中に長い間隠してきた人。

時々母さんに内緒で開いてみれば、胸の一ヶ所が重苦しくなる。

ギターを弾いてみろと言うのに

震える手で俺を出迎えた。

もっと早くこんなふうに来てくれれば。

あんなにも寂しかった、俺の幼い日々に、

あなたがいてくれたら、と思っていた小さな少年に。


あなたの手が俺の手に似ていますか?

あなたと俺の作り出す音が、こんなにも調和するのを見れば


こんなにも長く離れて生きてきても

あなたがこんなにも慣れ親しんだもののようなら

あなたと俺は、どこかが似ているようです。








恋しさを歌った。

いつも恋しいと思わせる人達。


今、現在進行形でも

もう過去形であっても

いつも俺を孤独にする人に向けて


愛していると言えずに腫れた唇で

愛する人を抱けずに傷が出来た胸で


父さん。


一度も呼べない名前。


チョン・ユンス。

ユンス。

ユンス!


そう呼べない名前に…



いつも同じ空に いつも同じ一日

君がいないということの他には 違うことはないのに

僕は手放したと思ってた 何も残さず

違う 違う 僕はまだ君を手放せない

恋しくて恋しくて 君が恋しくて

毎日僕は一人で 僕は君を呼び続ける









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