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2011.07.12 イ・シン、その男のひとりごと (フォトエッセイ第1話)
『君は僕に恋をした』公式サイトに各話毎のフォトエッセイが掲載されています。
無愛想無表情王子シンの心の中を覗く、ということなんですけど。
どうもイタkissと似たパターンで来てるので(いろいろと…)シン日記、と勝手に呼びます。
公式ではそんな呼び方してませんからね^^;とお断りをしておいて、と。
さらに、私の日本訳がものすごく意訳なことと、転載をかたーく!禁止して、以上了解いただけたのなら、どうぞ。








~~~~~~~~~~~~~~~


sin1-1.jpg

銀色の陽射しが青く溶け込んだ海辺で
恋しさに波立つ心をなだめようと来た道。

かえって恋しさが波のように冷たく湿っぽく、全身にしみ込んだ。

冷たい海の風でもいっぱい吸い込めば

俺の心に居座るこの愛が少しでも減るかと思ったけれど、

ひどく残忍なことに、吸い込む風ごとにその愛は増していく。


済州島の青い海のように

俺の心に空いている場所がないことを確認した。

受け入れられない哀れな気持ちでも…


“私をご覧なさい 私をご覧なさい”

耳慣れない着信音に どこのおばあさんかと思ったら笑えることに若い女の子だった。

低い石垣の間に

まだ昨夜の夕立の名残に濡れた道を

幼い子供のようにピョンピョン跳ねるように行く後ろ姿が可愛かった。

胸の中いっぱいに揺れていたあの人を少しの間忘れて、その後ろ姿をカメラにおさめた。

知らない女の子の後ろ姿から初夏の草の香りがした。



sin1-2.jpg

“偶然出会った君の姿に俺の心は奪われてしまった”

真っ暗な練習室で一人で音にのせてターンをしていたあの人。

ばたり、と痛む足を握って俺の目の前で倒れ、
俺の心も倒してしまった人。

なぜなのか分からない。

ギターと音楽しか知らなかった俺が
あなたの絶望の前で、なぜあんなにも心が動くのか

一人で泣くあなたの泣き声に、なぜあんなにも心が痛むのか…

“バカだ バカだ 俺はバカみたいだ”

あなたのせいで泣く俺は

あなたのせいで笑う俺は

きっとバカだ。

近づいても来ず、近づいて行くことも出来ないあなたを歌う。

偶然出会ったあなたの悲しみを…



sin1-3.jpg

“人を外見で判断して傷つけて?あんたはそんなに偉いの?”

この女。なかなか生意気だ。

目を丸く見開いてカゴを俺に突きつける姿勢が、喧嘩でもふっかける勢いだ。

わざわざ、俺の気持ちも察してくれと言いたくもなかったが、
だからと言って俺の気持ちを勝手に決め付けられるのは許せない。

“俺はブサイクな奴は嫌いなんだ。今お前と話してるのも苦痛だし”

分かったか?お前もブサイクだって言ってんだ。


sin1-4.jpg

人が何か言ったり行動したりするそのたびに事情がある。

俺は心の中に溢れてる愛のせいで
風さえも吹き込む余地がない。

誰も入ることのできない空間には
誰かが叩くノックの音さえ重荷だってこと、お前は知らないだろ?

疲れてしまう前に最初から始めないほうがいいんだ。

誰かが俺の椅子に深く座ってみることも出来ずに
うろつく姿を見るのは本当に嫌だ。

お前みたいに何も知らないくせに人に心が分かるフリをする奴らは本当に嫌いだし
一言一句自分の気持ちを説明するのも嫌だ。

だから勝手なことを言うな!



sin1-5.jpg

“スタジオでこっそり見てるのはやめて

夜遅くまで待つのもやめて
私が食事をしたのか、足が痛いのか心配するのもやめて。
何もしないで!あなたに似合う若い子を好きになって”

“嫌です”

そうです、嫌なんです。

俺があなたの傍をうろつくようになったのは、あなたのせいです。

あなたがいつも一人で苦しむから。

俺はあなたの網にかかり
いくら羽を動かしても抜けだせない小さな鳥一羽のように

あなたに縛り付けられているのに

行けと言われても、僕にはどうすることも出来ません。

俺があなたを離れられないのは、僕の意志ではなく
あなたのせいです。

そんなことを言うのなら、あの日

絶望が霧のように迫るあの晩に
一人で苦しんでいてはいけなかったんです。

ただ、あなたが苦しんでいる時にこうして
あなたの傍にいられれば満足です。

あなたが一人で泣かないようにできるのなら
それで十分なんです。

棘のあるあなたを愛するのは、俺にもとても辛くて
ただこうして見守るだけです。

だから、やめろとはおっしゃらないでください。



sin1-6.jpg

妹が急に盲腸の手術をすることになって、
一日喫茶で演奏するという約束を守れなかった。

やたらに関わるのは嫌だったが、教授の病院費用にするんだという
あいつの気持ちを無視したのではないということを見せるため、金を返しに行った。

練習室の外にカヤグムの音が漏れ聞こえた。

透き通った優雅なカヤグムの音が空へ吹き抜け飛んで行く。

先の音と後の音が空中で出会い、蝶のように虚空を巡る。

音が音を追って、12本の弦の上で踊っていた。

激情を秘めた力強い音が
彼女の指先から弾き出され虚空で揺れて、たちまち花を咲かせる。

一度粉々に砕けて、
またもう一度生きかえり、体の中に流れ込んだ。



sin1-7.jpg

“最悪でムカつく奴。
あんたの音楽はここに、ちっとも響いて来ない”

一方的に最低だと言われても、何も言わずに約束を破ったのだから言い訳はできないが、
俺を罵るのは我慢できても
俺の音楽を侮辱するのは我慢できない。

どうしたのか理由を訊きもせずに、いきなり食ってかかるところを見ると
やっぱり融通がきかない性格のようだ。

少し前のカヤグムの音は、人の心を泣かせたのに
今のお前は本当にうっとおしい。

自分の傲慢と偏見に陥って、人の立場を思いやるなんて重要じゃないんだろ?

だったら俺が本当に最低だと見せてやろうか?

きつく噛みしめた唇がとても憎たらしい。









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