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2011.03.21 『イタズラなKiss』付録~スンジョの日記~その7
1週お休みを頂いて、今週からまた更新再開です。よろしく^^

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ユン・ヘラについて根掘り葉掘り訊くから、嫉妬してるのかと訊いたら、違うと言う。

バカだな。顔中にユン・ヘラが気にかかるって書いてあるぞ ㅋ

今日もお前は俺に楽しむネタを提供してくれるんだな ㅎㅎ


“お前、それ嫉妬してるのか?どうしてだ?してもおかしくないだろ。俺たちキスまでした仲じゃないか”

おもむろに顔を近づけると、何を期待したのかそっと目を閉じた。

キスでもしてやると思ったか?バカ~!

俺がそんなに安い男に見えるか?

俺はそんなに簡単な男じゃないぞ!ㅎㅎ


恥ずかしそうに耳たぶを赤くして、たっぷりの期待にあふれたあいつの顔が面白すぎる。

でも今日はここまで!

“ふっ一人で見るには惜しいな”

今頃一人で部屋に駆け込んで、俺にからかわれたと分かって
歯ぎしりでもしてるだろうな。

あいつをからかうと、やたらエンドルフィンが沸く。

良いおもちゃだ。


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やたらに追いまわしてたのに今日は一度もうちの科に来ない。
なにしてるんだ?
知らず知らずのうちに寂しい気がする。

昼時だから食堂にいるかな。
ㅎㅎやっぱりお前は俺の手のひらの上にいるんだ。

食堂のメニューをぶつぶつ口にしながら立っている奴があっちに見える。
バカみたいに…ㅋㅋ

“口に出さないと読めないのか?”

急に背中の後ろから現れた俺を見て、嬉しそうなあいつが
いつでもどこでも主人を歓迎する子犬のように見えた。

“私も!”と言って、俺の真似をするのをスッとひと睨みしたら、恥ずかしそう舌を出すその姿も。

ところでポン・ジュング、あいつはどうしてまた現れたんだ?
女の尻ばかり追いかけ回して、そんなにやることがないのか?

オ・ハニがそんなの好きなのか?
どこがそんなにいいんだか。


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できもしないくせにテニス用品を買うと大騒ぎして
全身決めてきたんだな。
だけどな、オ・ハニ。お前ここに入ったのは間違いだ。
苦労するぞ。あれほど入るなとサインを出したのに

は?ギョンス先輩が豆腐マン?
ソフトで親切だって?

そうか?ならお前が尊敬してやまない先輩の実態を見せてやるさ。

ハニが先輩を褒める言葉がなぜか癪に障る。
ギョンス先輩の球をリターンできない場所へ打ち続けた。
ハニの前で思い切りよれよれになる姿を見せてやるように。
あちこち息を切らして、駆け回るしかないように。

痛快だ。


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他人の主体性を尊重する時、私達は愛する、と言った。
結局愛するということは自分の主体性を捨てて他人の世界へ転落すること。
その時の感情を憎悪と呼ぶ。
よって愛は失敗してしまう。

思い切り賢いふりをして皆の前でサルトルの恋愛観を諳んじるユン・ヘラ。


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“サルトルとボーヴォワールの関係に関心がある”なんて…

サルトルに興味があるふりして、ボーヴォワールとの関係の方にもっと興味があるって?

やっぱり他の奴らと変わらない。
華麗な上べ、知的優越を自慢していたが、結局はただそういうカップリングに興味があるようだ。

それらしく繕ってはいるが、もっと優れた遺伝子を捜して、
人よりももっと良い人生を保証されようという、賢い動物の雌のように。


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俺が浮気者だと、管理していると言ったのに、
お前だって違わないだろう。講義の時間までポン・ジュングを連れてるのか?
英語もまともに出来ないくせに、この難しい講義を、偶然のように一緒にとることになったって?
呆れるね。

なぜなのか、ポン・ジュングと一緒にいるハニは、いつも俺を揺さぶる。

教授の質問がどういう意味が分からずに慌てて、俺に訊いてきたが、
知らないふりをしてしまった。

あいつの前では、俺はいつも幼稚な少年になってしまう。


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嬉しそうな顔でパッと飛び出てきたくせに、ヘラを見て急に表情を硬くした。
そんなふうにいつも顔に気持ちが出るくせに、いつも否定する。

“二人一組でやらないといけない課題で、資料も捜すから、お前は書斎で勉強してくれるか?”

ウンジョにした状況説明だったが、聞くべきはお前だ!オ・ハニ。

だから意味のない自激之心(自信喪失)で自分の心を傷つけるな。
大げさにとって、誤解したりせずに。


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これは花ですよ。
とでも言うかのように、蟻一匹が粘土で作った無生物に
生命力を吹き込んだ。

生きるもの、動くものの力だろうか。

とても小さくて、とてもゆっくりだけれど、生きていることに意味があるもの。

誰かのように…

どこかの草むらの下から、どうやってこの小さいのがここまで来たんだろうか。
どれほど一生懸命歩きに歩いて、ここまで来たのだろうか。

今、ここに。
俺の堅い心臓まで。


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出て行くって?
本当に出て行くのか?

何度も繰り返す質問は、口の外に出ない。

“寂しい?”
“まぁ、やっと元の生活に戻れる感じだな…”

そう言った自分の声がだんだんと力を失くしていった。
喉に棘が一本刺さったかのように。
一日中ずっと一緒に遊んでいた友達が、一人二人と皆家に帰って
一人とり残された、ある日の夕方のように。

“そうね、そうなるわ”

しおれた声で背を向けたお前に、少し心が痛んだ。


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おやすみ。

もしかしたらこのドアが閉まるように
俺の心も閉じるかもしれない。
お前に会う前の俺に戻っていくかもしれない。

お前がいなくなったら…

不意に暗雲のような不安に襲われた。

大丈夫だ。
すぐに平気になるはずだ…


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行ってしまう前に何か言うことがあるようで
部屋のドアの前をうろうろした。

これまで悪かったと言うべきか
これまで楽しかったと言うべきか…

なぜか過去形で言うのは気が進まなかった。


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どうして急に?
俺がそんなに苦しめたか?
何も言ってやらず、いつもからかってばかりいる俺が、そんなに苦しかったのか?

行ってしまいたくなるほどに?

いっそ良かった。
そうだ、良かったじゃないか。どのみちオ・ハニはいつも俺に迷惑ばかりかけてたんだ。
そうか?ハニが俺に与えたものは迷惑しかなかったのか?

答えの分からない質問に始めて出会った怖さに、戸惑った。


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この人形、あんなに熱心に持ち歩いていたのに、置いていったんだな。

これのために交通事故に遭うくらいだったのに…

これをとってやった日。

“右の方!左!そう!もうちょっと~!!”

俺よりももっと興奮し、飛び跳ねて

俺の肩を何度も叩きながら、うるさいくらいに喜んでいたのに

一瞬で、俺が積み上げてきた境界を簡単に崩してしまったのに。


置いていったのか…


感情表現の下手な俺は、あの日のお前にすごく混乱した。

溢れる気持ちをとめられないお前を見るのが、とても不思議で。

何度も俺の肩をぽんぽんと叩きながら、のべつ幕なしに喋って

俺の領域を侵すお前に驚きもして、うんざりもしたのに。


もうやっとのことで耐えていただけなのに…

お前を見ていればやたら笑顔になるのに…


置いていった人形が“もう私達は終わりよ”と言っているようで、胸が痛い。

普段はあるのかないのか分からないくらいに静かな心臓が

今日に限って、ここにあるよ、と。

刃物でも深く刺さったように、どくどく、ずきずきと痛んだ。



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