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2011.03.07 『イタズラなKiss』付録~スンジョの日記~その6
遅れました~!ミアン。本格的に動き出したスンジョの気持ちをご堪能、してもらえたらいいな:D
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地面に血を流して倒れたお前を抱いて、狂ったように病院に飛び込むまで
俺は、ただ一つしか考えていなかった。

ただお前が無事であるよう、
なんともないと、
オ・ハニはすごく逞しい子だから、大丈夫だと、
数えきれないほど何度も、自分の心に確認させた。

迷惑のかたまり、オ・ハニ!
ついに大事故を起こしたな。


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泣いているお前を見て、初めて知った。

他人のために泣くことができるということ。
声を押し殺してこらえているお前を見て、俺は知った。
他人の痛みを自分の痛みのように感じることもできる、ということ。
だから、もしかしたらその痛みを分けて、その大きさを半分にすることもできる、ということ。

小さい頃に読んだ童話に出てきた、マッチ売りの少女のように
暖かい窓の中を羨ましがって、眺めるだけでなく、
中から流れる暖かい空気に少し力をもらって、窓を開けてみる。そんな気分になった。

暖かいその窓の中に自分を引きいれてもいいんだと、そんな力を得た気分。

もちろんお前を入院させてから、面接を受けに行く時間は充分だったが
もし、家族が到着する前にお前が目を覚ましたら…という気持ちになった。
見慣れない空間で1人目を覚ましたら、そうでなくても怖がりのお前が、少し心配だった。

お前が1人で苦しむんじゃないかと…


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相変わらずだな、その先走る性格。
数日の間、俺に申し訳ないと食事もせずに、顔を合わせるのを避けていると思ったら
ついには家出をすると、荷物をまとめて出てきた。
馬鹿な、オ・ハニ。

実は初めから俺にとって大学というもの、それもテサン大という一流大学でさえ意味がなかった。
学びたいことは大学でなくても、いくらでも1人で学ぶことができるし
大人たちが無理やりにつけた、天才という別名のもとに、かけられる期待も嫌で
社会制度というものに無理やり引っ張られて行くのも嫌だ。

特に学びたいことも、したいこともないからだと思う。

けれどこれから楽しく生きてみたいと思う。
自分以外を幸せにしてやる、ということには、冷淡な俺の特性上、自信がないが
ハニの面白い考え方に影響されて…
知らずのうちに感化されてしまったあいつの人生に頭が下がって…


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写真をとってくれという女子達を、みんな無視していたのに、
結局オ・ハニにつかまった。

写真を撮るのはいつも、ぎこちない。
幼いころから何万回も母さんにモデルを強要されてきたが
あの時、世の中に対する気持ちを閉ざしてからは
自分の本意でもない笑顔を浮かべるのが嫌になった。
そのせいで母さんが撮った写真の中の俺はいつも、硬い表情だ。

けれど、今日は少し違う。
ハニにいつも突っかかっているホン・ジャンミの前で、ちょっと面目を立ててやりたい気もしたし
この一年間で、俺の氷の上着を一枚はがしてくれたあいつに対する、
俺からのプレゼントとでもいおうか。

“ありがとう”
と言って、写真1枚撮るくらいのことに、幸せになるあいつ。
でも、お前は俺の餌食だ。ただ騙されてはやれないな。くく

“お客様8800ウォン持って行ってください”

コンビニでのことを思い出させてやったら、のけぞって驚くあいつの顔が見ものだ。

その言葉の中に重ねた、また別の意味を
お前は知らなくてもいい。

オ・ハニ、ごくろうさまだったな。
オ・ハニ、プレゼントありがとう。

久しぶりに写真の中の俺が、本当に明るく笑っていた。


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ポン・ジュング、あいつは飽きもせず、相変わらずハニに言いよっている。
けばけばしく光る変な衣装を着て、子分と一緒に歌を歌うが
歌詞が、まったくもってハニへの告白だ。

本当に嫌だ。
あんなふうに気持ちを垂れ流して歩くような奴ら。

歌を歌いながら、ハニの手を掴んだあいつに
なぜか急に冷たい汗が出て、おもちゃをとりあげられた子供のように
胸の中に熱いものがグッと突き上げた。

なぜオ・ハニはあいつの気持ちを知っていながら、放っておくのか
俺を好きだと朝から晩まで高らかに言って歩いてるくせに
あの無知で粗暴な奴に手を差し出してやるのか。
あの恥ずかしそうな顔はどうだ…

なにも名前をつけられない感情のせいで、水さえも喉にはりつく。
口の中に沢山の棘が刺さったようにちくちくする。


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“もうあんたを忘れてやるんだから!”
“ペク・スンジョあんたの性格はうんざりするくらいに分かったから、もう忘れるの!”
“卒業と一緒に私の片想いもおしまいよ!”

唇をかみしめ、今にも泣きそうな顔なお前が言った言葉を聞いた瞬間、
びくりと体が硬くなった。

少し前に先生と皆の前で自分が言った言葉も全部忘れてしまい
自分が言って苦しめた、酷い言葉も全部忘れて
あたかもこの瞬間初めて、お前が俺を拒否したように。

幼いころに写真のせいで、少し前の状況よりも
この瞬間がさらにもっと、もっと、もっと腹が立った。

何度か聞いた言葉だが、そのたびにいくらも続かずに戻ってきたが、
今はただこのまま、本当に終わりかのように、あいつの表情は強気だ

ひんやりと冷たい空気が背筋を叩いて通り過ぎた。

“そうか?それなら忘れてみろ!”

正気じゃなかったのか?

ただキスしてしまった。

‘お前はどこへも行けない。絶対に…’

あいつの心の中に錠をかけてしまうかのように…

‘お前は、俺のそばにだけいればいい
面白くて刺激的な生活を提供すると約束しただろ?違うか?’

約束でもするように、確かに…

ハニの唇は熱かった。
いや、もしかしたら俺の唇だったか。

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子供っぽい幼い気持ちで、火がつくように瞬間的にキスしてしまったが
悪かった。

もしかしたらファーストキスかもしれないのに、あんなふうに考えなしにしてしまって…

どんな言葉を、どうかけていいか分からなかった。
だからあんな言葉しか言えなかったかもしれない。

“ざまみろ。べー”

まったく、情けないな。ペク・スンジョ。

分からない自分の気持ちをどうすればいいのか分からない。
こんなふうに俺の気持ちをやたらにかき乱すオ・ハニも…

そんなふうにそわそわしていた気持ちとは違って、バスルームの前で会った時は

“どんくさいな!”

と言ってしまった。

心とは異なる冷たい一言を放つのは
いつもと同じように、正直になれない俺の中の男の子だ。


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オ・ハニ!またお前か?

忘れてやると、威勢よく大口を叩いていたくせに、キスの効果があったみたいだな。
ハニのペク・スンジョの周辺巡りがまた始まった。
単純なやつ。

これから大学生活が始まるのに、
お前はそのままなのか?

あいつの人生が、あいつのための物であってほしい。

情けないオ・ハニ…
いつまでそうしてるんだ?


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